e熊本地震 紙おむつ(大人用)が民間病院に
- 2016.04.21
- 生活/生活情報
公明新聞:2016年4月21日(木)付
公明が連携 行政の支援対象に追加
阿蘇市
熊本地震で甚大な被害を受けた同県阿蘇市で18日、緊急的な措置として公明党熊本県本部が民間病院に大人用の紙おむつを届けた。これは公明党の県議と市議、熊本、大分両県本部の連携により実現したもの。併せて民間病院が行政の支援対象に追加された。
公明党の森元秀一市議が18日、被災者の激励に奔走する中で市内の民間病院を訪問。その際、病院関係者から「入院患者の大人用紙おむつ100人分が不足している」との声が寄せられた。
道路の寸断により、紙おむつが輸送されない状況で、市に要請しても「救援物資を避難所以外にまで届ける対応ができない」との返答。病院では八方ふさがりの状態となっていた。
窮状を聞いた森元議員は、すぐさま党県本部の城下広作幹事長(県議)と連携し、対応を協議する中で、「衛生面から緊急の対応が必要」と判断し、一刻も早く紙おむつを届けることにした。
しかし、党熊本県本部に物資がなかったため、隣県の党大分県本部に提供を依頼。その日のうちに大分県本部が紙おむつを集め、同県側から山を越えて阿蘇市まで直接運び入れた。
受け取った森元議員はすぐさま病院に紙おむつを輸送。病院関係者からは、不足が深刻な事態だったことから、「本当に助かりました」と感謝の声が上がっていた。
さらに、城下幹事長が、県に救援物資に関する弾力的な対応を要請。県から各自治体に届く紙おむつなどの物資が、民間の病院や老人保健施設にも届けられる体制が整った。