e双子や三つ子など 多胎妊婦の健診助成を拡充
- 2016.04.22
- 生活/子育ての補助金・助成金
公明新聞:2016年4月22日(金)付
"安心の出産"を応援
14回分に加え 5回分上乗せ
負担軽減へ公明が提案
大阪・富田林市
大阪府富田林市は4月から、双子や三つ子などを妊娠している多胎妊婦を対象に、妊婦健診費の助成回数を14回から19回へと拡充した。これは、市議会公明党(高山裕次幹事長)が実現を後押ししたもので、「府内では初の取り組み」(野村政彦・市健康推進部長)という。
妊婦健診14回分の公費助成は、公明党の推進で2013年度から国の恒久的な制度となり、同市では妊婦1人当たり最大11万6840円(計14回分)の助成を行っている。
今回、市は多胎妊婦に限り、従来の14回分に加え、5回分を市単独予算で上乗せし、健診1回に付き5040円(5回分で2万5200円)を上限に助成する。
助成方式は、従来と同様に妊娠届の提出時に受診券を交付する。4月1日以降に妊娠を届け出た人が対象だが、3月31日以前に妊娠届を提出し、妊娠が継続している人も助成対象に含める。
市健康推進部によると、市内で年間15組前後の多胎児の出生があり、4月1日以降に出産を予定している人は6人(3月30日現在)いるという。
多胎妊婦の場合、出産リスクが比較的高くなるとされ、それに伴い受診回数も多くなる傾向にある。同部の服部淑子・母子保健係長は「少しでも経済的負担を和らげ、安心して出産に臨めるようになれば」と語っていた。
今回の助成拡充については、市議会公明党が昨年3月定例会の代表質問などを通じ、市側に実施を提案していた。高山幹事長は「誰もが安心して出産、子育てができるよう、さらなる支援策の充実に力を尽くしていく」と話していた。