e避難生活 全力で支える

  • 2016.04.22
  • 情勢/社会
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公明新聞:2016年4月22日(金)付



健康不安、きめ細かく対応
熊本地震 井上幹事長が熊本市、益城町へ



熊本地震の被災地は21日、14日夜の「前震」から1週間を迎えた。公明党の井上義久幹事長(平成28年熊本地震対策本部長)と、江田康幸・熊本県本部代表(衆院議員)は同日、降りしきる雨の中、熊本市や同県益城町の避難所を訪れ、被災者を見舞った。高瀬ひろみ女性局次長、地元県議と市議、町議が同行した。

「お体を大切にしてください。皆さんの避難生活を全力で支えます」。井上幹事長は、今なお約600人の住民が身を寄せる益城町の「保健福祉センター」で、避難者の手を強く握り心から励ました。同センターでは、床の上に段ボールや毛布が敷かれ、避難した人々で足の踏み場もないほど。福山美恵子さん(52)は「床が硬くてよく眠れない。ベッドがあれば」と、避難所の環境改善を訴えていた。

同センターでは、西村博則町長が「下水道の復旧にめどが立たない中で、仮設トイレが不足している」として、「介護などが必要な高齢弱者の避難先確保が急務」と訴えた。井上幹事長は「長引く避難生活への対策に全力を挙げていく。必要な予算もきちんと手当てする」と語った。

その後、一行は県庁で蒲島郁夫知事と意見交換。蒲島知事はライフラインの復旧に加え、一刻も早い安全な場所での住まいの確保が急がれると強調。地震活動の収束見通しが立たない現状に触れ、被災者の生活の疲れや、不安に対応している状況を説明した。井上幹事長は、視察を踏まえ、「(指揮系統が明確でない)避難所でのマネジメント(運営)が重要」と指摘。被災自治体の人員不足問題なども挙げ、県や町と連携しながら、国に対応を求める考えを示した。

これに先立ち一行は、甚大な被害を受けた益城町惣領地区や、熊本市東区沼山津地域の被害状況を見て回ったほか、同市東区の壱町畑公園内で炊き出しを行っていた被災者らを励まし、要望を聞いて回った。一連の視察を終えた井上幹事長は「健康への不安などニーズ(要望)にきめ細かく対応し、被災者支援や復旧に全力で取り組む」と語った。

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