eコラム「北斗七星」

  • 2016.04.25
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月23日(土)付



ゴールデンウイークも間近。心地よい陽気に誘われ、家族連れで外出する機会も増えよう。その際、十分に注意したいのがベビーカー。今月も東京メトロ半蔵門線で、ベビーカーが電車のドアに挟まれたままホーム端まで引きずられ、破損する事故が起きた。幸い、子どもは乗っていなかったが、あわや大惨事だった◆この事故では男性がベビーカーを押して乗車しようとし、前輪の細いパイプ部分がドアに挟まれた。東京メトロの場合、挟まり事故を防止するドアセンサーは1.5センチ未満では作動しないため、電車は発車した◆事態を重視した国土交通省は鉄道各社を集めた緊急会議を開き、安全確保を求めた。各社それぞれ異なるセンサー精度の再検討を含め、再発防止策を急いでほしい◆一方、ベビーカー利用者は早めに乗り降りし、駆け込み乗車はしないのが鉄則。できるだけ混雑時の乗車も避けたい。また、駅のエスカレーターや階段では子どもを降ろすこと。ベビーカーを押しながら、スマホを使っている親も一部にいるが、こうしたマナー違反は論外だ◆もう一つ、ベビーカー利用者が他の乗客に遠慮し最後に乗り込む姿も目にするが、周囲の乗客も気遣いや積極的な手助けを心掛けたい。幼い子を連れていても安心して外出できるよう、皆で安全意識を高めたい。(翼)

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