e住宅の照明 LED化進める
- 2016.04.25
- 生活/生活情報
公明新聞:2016年4月25日(月)付
設置費の半額(上限2万円)を補助
茨城・阿見町
茨城県阿見町で、住宅にLED照明を設置する際の費用を一部補助する事業が好評を博している。開始から1年が経過し、申請件数は町が当初想定した年間500件を大幅に上回る979件だった。昨年度は予算を増額して申請に応じ、今年度は当初の2倍となる事業費1000万円を計上した。一貫して推進してきた町議会公明党の川畑秀慈幹事長と紙井和美、難波千香子の各議員は先ごろ、補助事業を利用した矢口文行さんの自宅を訪ね、LED化の作業に立ち会った。
町内事業者から購入で 家計の負担軽減、地域活性へ
公明が一貫して推進
照明の交換が終わり、スイッチを入れると室内はLEDの光に照らされた。「電気代が抑えられると聞き、申請しました。効果が出るのが楽しみ」と矢口さん。
住宅照明のLED化に対する補助事業は昨年度、県内で初めて実施。町によると、開始からわずか1カ月半ほどで申請額が当初予算の500万円に達したため、募集を一時見合わせる事態に。その後、予算を増額して申請に応じ、最終的に年間の補助金額は当初の3倍を上回る約1580万円に上った。
補助の対象は、町民と町内に新築住宅を購入し転入する予定の世帯で、申請は一世帯に付き一回限り。LED照明の購入や交換工事にかかる費用が4000円を超えると、補助金が交付される。補助額は対象経費の半額(1000円未満は切り捨て)で、上限は2万円。支払日から30日以内に申請書と領収書の写し、設置場所の写真などを町に提出すれば、後日、世帯主の口座に補助金が振り込まれる。
町によると、高齢者世帯からの申請が相次いでいるという。LEDは、蛍光灯に比べて約5倍長持ちするとされ、町担当者は「照明を交換する負担を軽減できるのが大きいのでは」と見ている。
また、この補助は、町内の家電販売店や電気工事店で購入した場合に限るとしている。この日、交換作業に当たった田中電気商会の田中雅夫さんは「仕事が以前より増えてありがたい」と笑顔を見せた。
町は現在、補助制度について、利用世帯を対象にアンケートを実施しており、経済や環境面での効果を確認し、来年度の事業に生かしていく。
川畑幹事長は「この補助制度は、多くの町民から要望をいただいていた。家計の負担軽減や地域活性化につながれば」と語っていた。
町議会公明党は、LEDを活用した省エネルギーの街づくりを一貫して推進。難波議員が2014年3月定例会で、住宅照明のLED化について「助成制度を実施すべきだ」と提案し、天田富司男町長から「15年度中に導入していきたい」との答弁を引き出していた。