eコラム「北斗七星」

  • 2016.04.27
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月27日(水)付



自治会の役員をしている友人が嘆く。「早くも震災を食い物にする連中が動き始めている。強引な寄付を求める勧誘がやってきているようだ」と。しかも、一人暮らしのお年寄りを狙っているという。ムクリと怒りがこみ上げる◆熊本地震の発生後、間もなく、国民生活センターや消費者庁は、「自然災害に便乗した悪質商法にご注意ください」「震災に関する義援金詐欺にご注意ください」と立て続けに呼びかけている。過去の自然災害時の経験に即して早めに注意喚起したものだ◆例としてあげられているのは、「見積もりを依頼しただけで契約とされてしまった屋根の修理」や「携帯電話に災害情報サイト利用料を請求するメールが届き、払わないと訴えると言われた」などの悪質な商法◆義援金詐欺としては「被災者の役にたつ事業への投資を呼びかけられた」や「市役所職員を名乗り、義援金の振り込みを依頼する電話があった」などさまざまな手管を用いている◆あれ、変だなと感じたら、各地の消費者センターなどに通じる消費者ホットライン188番や、警察の相談専用電話#9110に相談したい。恥ずかしいとか何もそこまでしなくても、と思うかもしれないが、そうした通報が次の被害を食い止める一歩になることを忘れないでほしい。(繁)

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