e女性の視点で避難所運営

  • 2016.04.27
  • 生活/生活情報

公明新聞:2016年4月27日(水)付



下着など支援物資 小分け包装の配慮大切
NPO法人「イコールネット仙台」代表理事 宗片恵美子さん



熊本地震で被災住民が身を寄せる避難所では、多くの被災者が避難生活を余儀なくされている。突然の集団生活で、さまざまな配慮が不可欠だ。東日本大震災で避難所内の洗濯代行ボランティアを行い、現在、女性の防災リーダー養成に尽力しているNPO法人「イコールネット仙台」代表理事の宗片恵美子さんに話を聞いた。

テレビで避難所の様子を見る限り、まず、プライベート空間の確保が十分ではないように感じます。間仕切りが本当に大切です。

東日本大震災の避難所でボランティア活動を行った経験を振り返っても、避難所の運営は、男性が中心になりがち。でも、女性の着替えの場所や授乳スペース、女性用トイレなどの確保など、きめ細かな支援には女性の視点が必要です。避難所運営に女性も参画できるよう促してほしいです。

避難所生活で被災者は「こんな時だから我慢しないといけない」との意識が強くなります。それでも、支援物資として届いた女性用下着や衛生用品を男性から手渡されるのは、あまり快く感じないと思います。

被災者は心身ともに疲れ、傷つき、ストレスもたまっています。支援物資にも女性の視点に立った配慮が必要です。

東日本大震災の時、女性用下着や衛生用品が小分けにラッピング包装された支援物資が届いた時はありがたかったです。包装の表面にサイズが分かりやすく表示されており、メッセージが添えられていました。その心遣い・気遣いが被災者に伝わると、特に女性には安心感が広がります。

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