e熊本地震 被災者に寄り添う

  • 2016.04.28
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月28日(木)付



公明議員手記



余震の不安抱える市民の自主避難を全力支援

太田広則  熊本・八代市議

14日の前震で八代市の被害が震源地周辺の自治体と比べて少なかったことから、公明議員のいない空白区の御船町や甲佐町へ党県本部が用意した飲料水を届けて回りました。しかし、16日の本震以降、八代市でも状況が一変しました。

マスコミ報道を通じて市民の間に、日奈久断層帯による新たな地震への不安が広がり、自主避難が加速。そのため、私は避難所で市民の「支援物資が届かない」などの声に対して、市としては食料などを各自が持参する自主避難を呼び掛けていると、説明して回りました。

八代市ではライフラインの寸断もなく、家屋被害が少なかったことは不幸中の幸いでした。しかし、市民の自主避難への対応が課題となり、私が議会で訴えてきた庁舎の建て替えも本震で現実的に。これらを教訓に、災害に強い街づくりをさらに推進する決意です。



避難所で町民と寝食を共にし、励まし続ける


豊瀬和久  熊本・大津町議

きょうで避難所生活は13日目になります。私は16日の本震から、避難所である町立護川小学校で町民の皆さんと寝食を共にしています。

本震後、すぐに現場を調査。役場の職員だけでは避難所の人手が足りないと思い、護川小学校に駆け付けました。段ボールを使ってスペースを確保し、駆け込んでくる町民に非常食を配りました。それ以来、避難所に残り、震災がトラウマになっている高齢者などを励まし続けています。避難所生活の中で、常備されている非常食が少ないといった課題も見えてきました。今後、議会質問などを通し、徹底して防災強化に取り組んでいきます。

一方で、町民の防災意識の向上も欠かせません。今回の震災を契機に支え合う中で町民の結び付きが強くなっています。この絆を生かし、町民の協力体制を築いていきます。

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