eコラム「北斗七星」

  • 2016.05.09
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年4月30日(土)付



仕事帰りに駅のホームで電車を待っていると、どこからか「ピーピー」と、ひなのさえずりが聞こえてくる。周囲に木々はなく、前面のコンクリート壁上部に開けられた穴から聞こえてくるようだ◆20~30センチぐらいの直径で、以前、そこを野生のハトが出入りするのを目撃したことがある。無機質なコンクリート壁の穴を活用するハトの知恵に思わず笑ってしまったものだ◆新緑の季節を迎え、街の鳥たちがにぎやかになっている。スズメやカラスに加えツバメも見られるようになった。昨年見た巣で子づくりの準備に忙しそうだ◆新しい命の誕生はいいものだ。悲惨な熊本地震の地でも生後8カ月の女児が救出された話に続き、「読売」(20日付)や「東京」(同夕刊)、「毎日」(21日付)各紙が、本震の日に誕生した、それぞれ違う赤ちゃんを紹介していた◆その報道に闇夜を照らす一条の光を見た方もおられよう。「すべての嬰児は、神がまだ人間に絶望していないというメッセージをたずさえて生まれてくる」(インドの詩聖タゴール)。未来の希望をもたらす赤ん坊たち◆だから公明党は「妊娠・出産支援」に全力だ。その結果、例えば出産育児一時金は子ども1人42万円まで増額され、妊婦健診14回分は公費助成に。思いの強さが大きな実績へ実を結んでいる。(六)

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