e「希望社会」断じて

  • 2016.05.09
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年5月1日(日)付



山口代表 兵庫、大阪で街頭演説 
安定こそ政策の推進力
公明のネットワーク生かす



伊藤さんが決意


公明党の山口那津男代表は30日午前、兵庫県姫路市で伊藤たかえ女性局次長(参院選予定候補=兵庫選挙区)と共に街頭演説を行い、夏の参院選勝利を訴えた。

山口代表は、今回の参院選について、「日本の分かれ道となる大事な選挙だ」と指摘。衆参両院で多数派が異なる"ねじれ国会"のもとでは、政策を前に進めるのが困難だった教訓を踏まえ、「連立与党、公明党が勝利して政治を安定させ、政策を力強く実行することが大切だ」と強調した。

参院選の目標については、7選挙区の完全勝利と比例区6議席以上の獲得をめざすと力説。このうち兵庫選挙区は、24年ぶりに候補を擁立したとし、勝利への絶大な支援を呼び掛けた。

一方、民進党と共産党が統一候補を擁立する動きに対しては、自衛隊や消費税などに対する両党の基本的な考え方が異なることから、「野合と言わざるを得ない」と批判した。

また、内閣府が発表した「社会意識に関する世論調査」で現在の社会全体に「満足している」との回答が過去最高の62%に達したことに触れ、「この見え始めた希望を全国に広げたい。『希望が、ゆきわたる国へ。』が公明党のスローガンだ」と力説した。

その上で、参院選重点政策の柱として、(1)景気回復を実感できる力強い経済(2)働き方改革で若者や女性が活躍できる希望社会(3)保育・介護に安心できる社会(4)東日本大震災、熊本地震からの復興と防災・減災対策の強化―の四つを紹介。「地方議員と国会議員が連携するネットワークの力を生かし、この政策を実現していく」と強調した。

伊藤さんは、阪神・淡路大震災での被災体験を原点に、弁護士として建築問題に励んだ経験から「熊本地震でも多くの住宅が倒壊した。一人一人の命を守るため、兵庫から日本の政治を動かしたい」と力説。また、中小企業の経営難や女性の悩みに寄り添った弁護士活動を生かし「景気回復を中小企業、家計へとつないでいく」「女性の視点から、全世代に元気と安心を届ける」と訴えた。

この日の街頭演説会では、姫路市で濱村進、加古川市で赤羽一嘉、宝塚市で中野洋昌の各衆院議員らが支援を呼び掛けた。なお加古川市では、自民党の渡海紀三朗衆院議員も応援に駆け付け、あいさつした。



石川、熊野氏も渾身の訴え


山口代表は同日夕、参院選に挑む石川ひろたか氏(大阪選挙区)、熊野せいし国際局次長(比例区)と共に大阪市内で街頭演説を行った。兵庫選挙区の伊藤たかえさんも加わった。

山口代表は「女性の国会議員が一人もいない兵庫県から、伊藤さんを国会へ送り出したい」と強調。2期目に挑戦する石川氏に対しては「期待にたがわず、持てる力を存分に発揮し、大きく育った」と、今後のさらなる活躍に期待を表明する一方、医学博士の熊野氏については、「日本の医療、日本の健康を先頭に立って担ってほしい」と述べ、絶大な支援を訴えた。

石川氏は、1期6年間で外国人のビザ発給要件の緩和などを通じ、訪日外国人客の急増による経済活性化に取り組んできた実績を紹介。「何を言ったかではなく、何をやったかを問われるのが政治だ」と指摘し、「大阪、日本の未来のために働く」と決意を表明した。

熊野氏は、医師として25年働いてきたキャリアを生かし、「がん検診の受診率を向上させていきたい」と力説。また、高齢化の進行に伴って介護職員がさらに必要になるとの見通しを示し、「介護従事者の待遇改善に真正面から取り組み、介護基盤を強化していく」と力強く語った。

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