e熊本地震 被災者に寄り添う
- 2016.05.09
- 情勢/社会
公明新聞:2016年5月2日(月)付
公明議員手記
災害弱者支援に課題。福祉避難所の充実急ぐ
橋本 隆一 熊本・八代市議
4月16日の本震以降、自主避難する方が増える中で、障がいのある方や、そのご家族から数多くの電話をいただきました。
自閉症のお子さんを抱える母親からは「子どもがパニック状態になって避難所にいられない。福祉避難所を設置してほしい」との要望を受けました。市に問い合わせると、「市が協定を結んでいる福祉施設がある」とのこと。しかし、福祉施設に避難者を受け入れる余裕はなく、多くの方が車中での避難生活を選択せざるを得ない状況でした。また、避難所での聴覚障がい者の意思疎通を助けるため、知り合いの手話サークルの会長と連携して手話通訳を派遣するなどの対応にも奔走しました。
今回の震災で、災害弱者に対する支援体制の弱さが浮き彫りになりました。これを契機に、災害弱者を守るネットワークの構築を全力で推進していきます。