e念願の"架け橋"が復活

  • 2016.06.06
  • 生活/生活情報

公明新聞:2016年6月6日(月)付



7年ぶりに通行再開した野渡橋
安全面の対策を強化
栃木・野木町



栃木県野木町でこのほど、渡良瀬遊水地と同町を結ぶ「野渡橋」の車両通行が約7年ぶりに再開された。橋の開通は、自然と歴史遺産を活用した町づくりを進める同町の悲願で、修復を終えてオープンしたばかりの国指定の重要文化財「野木町煉瓦窯」をはじめ、観光名所の周遊性の向上が期待される。この日、実現を後押ししてきた公明党の西村眞治県議と松本光司町議は現地を視察した。


渡良瀬遊水地など 名所間のアクセスが向上

渡良瀬遊水地は、栃木県の南端に位置し、栃木、群馬、埼玉、茨城の4県にまたがる国内最大の遊水地。植物約1000種、鳥類約260種、昆虫類約1700種など、多様な動植物が生息し、2012年7月にラムサール条約湿地に登録された。

車両の通行を再開した野渡橋は、町と同遊水地を結ぶ唯一の橋。また、煉瓦窯などの歴史遺産と同遊水地の豊かな自然をつなぐ"架け橋"でもあり、地域資源を生かした町づくりをめざす同町にとって重要な役割を担っていた。

しかし、09年1月に起きた自動車の転落事故以来、国は車両の通行を封鎖。これにより、近隣住民の交通が不便になり、歩道も転落の危険性があることから、地元の小学校では課外学習で遊水地を訪れる際など同橋の使用を避けていた。


国、県、町の公明議員の連携で実現

同橋の利活用について真瀬宏子・野木町長から要望を受けた公明党の輿水恵一衆院議員と西村県議、池田朝子町議(当時)は14年8月、真瀬町長と共に太田昭宏国土交通相(公明党、当時)宛てに要望書を提出。その後、車両通行止め解除に向け、安全確保のための整備が進められた。車両が滑りやすく危険だった鉄板の路面にはアスファルトが敷かれ、落下を防ぐ頑丈な欄干も設置された。

橋の開通をいち早く子どもたちに教えてあげようと遊水地に近い小学校から写真を撮りに訪れたという校長は、「今まで遠回りしなければ遊水地に行けなかったが、これで気軽に子どもたちと一緒に遊びに行くことができる」と喜んでいた。

橋の開通を見届けた真瀬町長は、野渡橋の整備への公明党の協力に感謝し、「豊かな自然と文化財を生かした町づくりに挑んでいきたい」と町の未来を展望。西村県議は「今後も公明党のネットワークの力で、地域の活性化を後押ししていきたい」と語っていた。

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