e益城町で仮設入居開始

  • 2016.06.15
  • 生活/生活情報

公明新聞:2016年6月15日(水)付



熊本地震から2カ月
「広く、うれしい」と笑顔



熊本地震の発生から2カ月を迎えた14日、震度7の揺れに2回襲われ、被害が最も大きかった熊本県益城町で初めてとなる仮設住宅への入居が始まった。

嘉島町でも同日から入居が始まり、仮設住宅の建設を進めている県内16市町村のうち、入居は3町となった。

益城町で入居が始まったのは広崎仮設団地(53戸)と赤井仮設団地(35戸)。

鍵の受け渡しは午前10時半ごろから始まった。広崎仮設団地の部屋を下見した看護師黒田文博さん(43)は「避難先は2部屋に7人だった。(仮設は)思っていたより広く、うれしい」と笑顔で話した。

小学校の避難所で2カ月間暮らした山口真澄さん(77)は妻と母親と入居する。自分の部屋を確認し「気に入った。これくらいなら立派」と満足した様子だった。

町によると、仮設住宅の1次募集976戸には1382件の応募があった。家族に障がいがあり避難所生活が難しいと判断された世帯などを優先的に入居させ、残りは抽選となった。

1次募集では、入居できるのは罹災証明書に記載されている被害区分が「全壊」と「大規模半壊」の被災者に限られたが、6月下旬に予定している2次募集では、入居要件の緩和により「半壊」の被災者も入居できるようになる。

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