e赤旗を市配布物に折り込み

  • 2016.06.29
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年6月29日(水)付



共産党員の自治会長が配る
福岡・飯塚市議会で市が答弁



福岡県飯塚市忠隈地区の自治会長が、日本共産党の機関紙を市の配布物と一緒に配っていた問題が27日、同市議会の市民文教委員会で取り上げられた。

市によると、自治会長を務める共産党員の60代男性が、市施設の利用案内などを通知する配布物(5月15日付)に同党の機関紙「赤旗」号外を折り込み、配布していたことが6月16日に判明した。男性に対する市側の聞き取り調査では、男性は同自治会の約100世帯のうち、10~15世帯に号外を配布。同号外には、参院選の投票方法などが記載され、「比例代表は『日本共産党』」と、明記されていた。

27日の質問に立った市議会公明党の守光博正議員は、問題が起きた背景について説明を要求。これに対し、市まちづくり推進課の安永修治課長は「男性は『勘違いして配った』と説明しており、自治会長を務める間は党員として行っている機関紙の配布を中止すると、述べている」と答えた。

「勘違い」との言い逃れに対して守光議員は、「自治会長の立場を利用した政治活動の疑念が残る」と強調した。その上で、「今後、同様のことが起きた場合、市は関係機関に告発するべきだ」と述べ、再発防止を強く求めた。

今回の問題を受け、市は7月1日付で選挙管理委員会を通じて、市内の279人の自治会長に対し、選挙運動の禁止行為を記した啓発チラシを配布することにしている。

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