eコラム「北斗七星」

  • 2016.06.30
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年6月30日(木)付



公明党への支援をお願いする時に、公明党のことだけに限らず、連立政権を運営している「自民・公明」の枠組みで政治を語る必要がある場合もあるが、中には自民党の考えに納得できない人も当然ながらいる。そういう場合の語り口として、先日行われた日本外国特派員協会での山口代表の話は参考になる◆自民党の「優れた点とダメな点」を聞かれた代表は、「ダメな点」として「利害に関心が集まり、時々それに振り回される」ことを挙げた。利害が何を指すかは明らかにしなかったが、過去の例を挙げるまでもなく誰もが「フムフム」とうなずくだろう◆ここで大事なのは自民党の「優れた点」だ。代表は「柔軟な対応力がある」「地域の実情を知っている」「大局に立って合意を作る姿勢がある」の三点を挙げている◆さすがにバランスが取れている。だからこそ自民党は常に高い支持率を保ち、長期間にわたり国民から政権を付託されてきたのだろう◆「庶民の声を聴く」公明党だけでは残念ながら政権を担当する力はない。しかし、代表曰く「違った部分もある自民党との連立政権で幅広い民意を受け止めて合意形成ができる」からこそ、公明党の政策が生きているのも事実。世界中の経済が不安に陥っている今こそ、公明党と自民党による政局の安定が必要だ。(流)

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