e共産のご都合主義が明白に
- 2016.07.04
- エンターテイメント/メディア
公明新聞：2016年7月4日（月）付
"憲法違反の自衛隊を活用"は矛盾
与野党が追及
3日のフジテレビ系とNHKでの与野党幹事長らの討論では、共産党が「自衛隊は憲法違反」としながら、災害時などに自衛隊を活用するとの矛盾が改めて明らかになった。主なやりとり（要旨）は次の通り。
井上義久・公明党幹事長 共産党は「自衛隊は憲法違反」「だから将来なくす」と言っている。ただ、災害や急迫不正の侵害の時は、これは自衛隊法に基づくが、自衛隊に頑張ってもらうと言う。ご都合主義だ。自衛隊が憲法違反なら、自衛隊法は憲法違反の法律のはず。これを運用するというのは、それこそ立憲主義に反する。
もう一つは、ではどう日本を守り、災害時はどうするのか。非武装なのか。非武装ではないなら、憲法を変えないと国は守れないわけだから、憲法を一字一句触らないということに矛盾する。その説明が何もなく、ただ立憲主義と言うのでは国民理解を得られない。
小池晃・共産党書記局長 今度の選挙は、自衛隊が違憲かどうかが問われている選挙とは違う。そういう見解を持っているが、そのことを今度の選挙で声高に主張しているわけではない。安保条約を廃止しろ、自衛隊をなくせなんて、いま言っていない。
荒井広幸・新党改革代表 ご都合主義だ。それなら自衛隊を認めたらいい。
中野正志・日本のこころを大切にする党幹事長 共産党政策委員長が、防衛費は人を殺すための予算と言った。役職は外されたが議員辞職ものだ。許せない。
井上 もう一度聞くが、自衛隊が必要と言うなら、共産党流に言えば憲法改正が必要だ。憲法を守るというのはおかしい。
小池 国民の合意がなければ自衛隊はなくせない。今の東アジアの環境の中で、なくせるわけがない。
井上 自衛隊は必要で、それが憲法違反なら、憲法改正が必要ということではないか。
小池 自衛隊なしでやれるような社会をつくる、そういう国民の合意をつくるとなれば、憲法9条を実施する道が開ける。そういう方向で進み、解決しようと言っている。
井上 だから憲法改正するんでしょ。
小池 しない。
井上 ではなぜ今の自衛隊は違憲だと言うのか。完璧に矛盾している。
