eコラム「北斗七星」

  • 2016.07.05
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年7月5日(火)付



「残留派が勝つと思って離脱に投票した」「再投票なら残留に投票する」。こうした後悔の声が上がるほど、欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国民投票の結果は、現地の有権者にとって「まさかの結果」だったようだ◆「1票」を軽んじれば自分の首を絞めかねないことを、英国民投票の結果は示唆している。くしくも日本では参院選の真っ最中だ。有権者には、内外に大きな動揺を与えた英国の出来事を人ごとと思わず、「1票」が持つ重みをかみしめながら、投票所に足を運んでほしい◆今回の参院選から18歳選挙権が適用され、これを機に主権者教育に取り組む学校が全国各地で増えている。主権者教育という言葉さえ知らないまま20歳を迎え、翌年の地方選で初めて選挙権を行使した自分と比べると隔世の感を覚える◆主権者教育の普及・充実により、若くして政治参加の意義や姿勢を学んだ有権者が増えていくことが、日本の民主主義の深化につながることを期待したい。目の肥えた有権者に足元を見透かされるような政党や政治家は、次第に淘汰されるだろう◆公明党は結党以来、生活実感に根差した政策実現力をいかんなく発揮し、日本政界に確固たる基盤を築いてきた。「1票」に込められた有権者の思いに応えるだけの力量を備えていることを、残り5日間、訴え抜いていきたい。(幸)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ