e参院選大勝利 勝って兜の緒を締め、政策実現へ
- 2016.07.12
- 情勢/解説
公明新聞:2016年7月12日(火)付
今、必要なのは「政治の安定」であり、道半ばの自公政権の経済政策を力強く加速させるべきだ―。10日投票の参院選では、この民意が明確に示されたのではないか。
自民、公明の与党両党は70議席を獲得し、目標であった改選議席の過半数61議席を大きく上回った。
公明党は擁立した埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7選挙区で全員当選。比例区でも7人が当選し、改選前の9議席から14議席へと躍進した。選挙区7議席は過去最多であり、比例代表と合わせて14議席の獲得は1992年以来24年ぶりで、同じく過去最多となる大勝利であった。
雨の中、また猛暑の中、献身的な支援を寄せてくださった党員、支持者、創価学会員の皆さまに、心から感謝と御礼を申し上げます。
参院選の結果は、連立政権の実績に対する評価であり、デフレ脱却や社会保障の充実などに対する有権者の強い期待の表れだろう。
公明党には、地域に根を張った国・地方議員のネットワークと、生活実感に根差した政策実現力があり、公明党に寄せられる期待は大きい。勝って兜の緒を締めて、政策実現にまい進しつつ、次の戦いへと備えたい。
一方で、経済政策の代案も示さず、重要政策の不一致を放置したまま野党共闘を進めた民進党は、改選議席の47議席から32議席へと後退。共産党は、9議席の目標に対し6議席と伸び悩んだ。
この3年半の間、国政選挙で与党が4連勝したことを受け、自公政権の経済政策の是非について「政治的には決着がついた」(11日付 日経)と評されている。
有権者の信任を受け、政府・与党は、秋にも経済対策をまとめる考えだ。成長の果実を家計や地方、中小企業にも届けるとともに、英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴う混乱にも備えた万全の対策を講じる必要がある。
参院では自公が非改選を含め、過半数(121)を大きく上回る146議席を占めることになった。それだけに一層、謙虚・丁寧に生活者の声をくみ取り、国民の期待に応える政策の推進に努力してもらいたい。