eJR常磐線が運転再開
- 2016.07.13
- 情勢/社会
公明新聞:2016年7月13日(水)付
出発式に高木副大臣
避難解除の福島・南相馬で
東京電力福島第1原発事故の影響で、不通となっていた福島県南相馬市のJR常磐線小高―原ノ町駅間(9.4キロ)で12日朝、運行が再開された。同日午前0時に、市内の大部分に出ていた避難指示が解除されたことを受けたもの。高木陽介経済産業副大臣(原子力災害現地対策本部長=公明党)が出発式に参加した。
5年4カ月ぶりの列車を待ちわびていた住民と共に原ノ町駅で乗車し、小高駅に降り立った高木副大臣は、避難解除の記念式典であいさつ。「解除はゴールではなく、復興に向けての新たなスタート」と力説し、「一人でも多くの方が安心して故郷に戻れるよう、市や県、関係者と協力し、世界に誇る南相馬の再興に全力で取り組む」と訴えた。
この後、高木副大臣は、原発の緊急時などに対応拠点となる「南相馬原子力災害対策センター」の開所式にも出席した。
一方、自らも避難生活を続けている公明党の志賀稔宗市議はこの日、帰還への準備を進めている住民や、仮設住宅で暮らす人たちのもとを精力的に回り、要望に耳を傾けた。また、避難指示が解除された小高区にある自宅の様子を確認した。