eコラム「北斗七星」

  • 2016.07.21
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年7月21日(木)付



「わたくしは元気でいます」と熊本の友より届いたあやめの絵手紙―小紙短歌欄で目に留まった一首である。作者は静岡県の人だ。大地震のニュースに驚き、熊本に住む友人に「心配しています」と手紙を書いたのだろう。これに対し友人は「ありがとう」の感謝の気持ちを込め絵手紙で返事をくれたのだ◆熊本地震発災から3カ月が過ぎた。筆者も来週末に、発災して初めて古里・熊本へ帰る。もちろん公明党の推進で実現した「九州ふっこう割」を利用しての旅である。メールで安否確認した友人にも会いたいが、地震が起きた時に入院中で、損壊した自宅にいなくて済んだ母親の笑顔を見るのが一番の目的だ。92歳になっても元気でいてくれるのが何よりうれしい◆築100年を超えた実家は屋根が壊れ穴が空いている。雨漏り防止策として屋根を覆ったビニールシートも、大雨続きで大して役に立っていない。腐った畳を処分するのもこれからだ◆地震発生以降、これまでも連日のように余震が発生している。パソコンで気象庁の地震情報を検索するのが日課になってしまった。震度1や2が大半だが時には3や4もある◆就寝時に震度2でも起きるとドーンと響き、3カ月前の悪夢が蘇る人もいる。それから眠れなくなることもあり辛いという。静かな夜が戻ってほしい。(流)

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