e環境への負荷を軽減

  • 2016.07.21
  • 情勢/解説

公明新聞:2016年7月21日(木)付



消化ガス発電施設を視察 公明
宇都宮市



栃木県の宇都宮市議会公明党議員会(金沢力会長)はこのほど、県内で最も多くの下水を処理している同市の「川田水再生センター」を訪れ、市下水道管理課の荒川慶弘課長の案内で、今年4月から稼働している消化ガス発電施設を視察した。

同センターでは、下水処理の過程で発生した消化ガスに含まれるメタンをリン酸形燃料電池に供給し、空気中の酸素と化学反応させて発電している。年間の発電量は最大約717万キロワット時で、一般家庭2000世帯分の消費電力に相当。消化ガスを活用したリン酸形燃料電池による発電方式としては、国内最大級の施設だ。

荒川課長は、タービンを回す方式の装置よりも発電効率が良いことや、下水道資源(バイオマス)を有効活用していることなど、施設の特徴を説明。生み出された電気は再生可能エネルギーとして売電され、「最大で年間約2億6千万円の収入が見込まれる」と話していた。

一行は、燃料電池の維持・管理費や送電網の概要などについて荒川課長と意見を交わした後、発電装置を確認。視察後、金沢会長は「環境への負荷を可能な限り軽減するとともに、地域資源を生かした素晴らしい施設。市民にも理解を広げ、クリーン社会の実現に向けて尽力していきたい」と語った。

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