e戦争の悲惨さ後世に

  • 2016.07.25
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年7月25日(月)付



遺骨収集の現状を調査
奄美大島で秋野氏



公明党の秋野公造参院議員は24日、第2次世界大戦の遺骨収集の現状を調査するため、鹿児島県宇検村(奄美大島)を訪れた。これには、与勝広・奄美市議も同行した。

秋野氏らは、同村の元田信有村長、沖縄戦の遺骨収集ボランティア団体「ガマフヤー」の具志堅隆松代表と、遺骨が発見された船越海岸で合流した。

今回の調査は、元田村長から党奄美ティダ委員会(遠山清彦委員長=衆院議員)に対し、1944年に米海軍潜水艦によって撃沈された、学童疎開船「対馬丸」の犠牲者の遺骨が、いまだに同島に眠っている可能性があると報告されたことがきっかけ。元田村長は「同島に語り部が少ないことから、遺骨収集を通し、戦争の悲惨さを後世に伝えていきたい」と語った。

また、具志堅氏は、1950年に同島で105体の遺骨が発見されて以来、同島で調査が行われていない現状を踏まえ、秋野氏に対して、「今もなお、自分の元へ遺骨が戻ってくることを願う遺族はたくさんいる。奄美の島民の真心を受け止め、今後も調査を続けてほしい」と訴えた。

秋野氏は3月の予算委員会で遺骨収容の進捗状況について質問したことに触れ、「一人でも多くの遺族の元へ遺骨を届けられるよう、国に働き掛けていく」と語った。

25日には、同村に厚生労働省が調査員を派遣し、実態調査が行われる。

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