eコラム「北斗七星」

  • 2016.07.26
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年7月26日(火)付



先週、携帯電話をガラケーからスマートフォンに変えた。スマホ熟練者の娘に手ほどきを受け、ラインやツイッターなどのSNSに習熟しようとした矢先、あの「ポケモンGO」がやって来た◆22日に国内配信が始まって以来、マスコミも連日大きく取り上げて既に「社会現象」の様相だが、これが「社会問題」にならないことを願うばかりだ。ところで、このゲームの特徴は「拡張現実(AR)」を活用したことにある◆ARとは、現実の世界にデジタル情報を重ねる手法のことで、さまざまなスマホ用アプリに導入されている。例えば、夜空にスマホをかざすだけで画面に映った星を線で結び星座を示してくれる教育アプリは、数年前に配信され人気を集めているという◆ARは、ゲームだけでなく建築や医療、ファッションなど幅広い分野で活用できる可能性を持つ。情報・通信産業のメッカである米シリコンバレーでは、多くのIT企業がARに賭けているようで、21世紀の巨大ビジネスに成長すると見られている◆ちなみに、筆者がスマホにした理由はゲームが目的ではない。SNSが非常時の通信手段として有効とされるからだ。海外では「ポケモンGO」に絡んだ死傷事故まで起きている。同じスマホでも使い方次第で生死を左右することがある。十分に注意したい。(幸)

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