e建設の分野に女性の力
- 2016.07.26
- 生活/生活情報
公明新聞:2016年7月26日(火)付
「かっこいい」姿を見て
小中学生対象に現場見学会
土木作業を楽しく体験
「女子限定! ふだんは入れない工事現場をのぞいてみませんか?」――。建設業界で働く女性「けんせつ小町」の仕事ぶりを女子小中学生に知ってもらい、業界の魅力をアピールする「けんせつ小町活躍現場見学会」が現在、全国で開催されている。25日に千葉県市川市で行われた「東京外環自動車道 市川中工事」の見学会には、約20人の親子連れが参加した。
昨年に続き2回目の開催となった同見学会は、一般社団法人・日本建設業連合会(日建連、中村満義会長)が企画したもの。永山貴一広報部長によると、昨年が好評だったことから、開催場所について、北海道と宮城、愛知、広島、長崎の各県でも新たに実施。今年は15カ所のうち13カ所で、すでに定員を上回る人が参加を希望しているという。
25日の見学会では、参加者が「けんせつ小町」らの案内で、高速道路の工事現場を見学。この中で女の子たちは、セメントと水を混ぜてコンクリートを作り出す作業や、床や壁などに工事の基準となる線をしるす工程を楽しく体験した。この後に開かれた懇親会では、女の子たちから「会社に入ったきっかけは?」「建設現場で仕事をするためには、何を勉強すればいいの?」などの質問が出て、「けんせつ小町」が丁寧に回答した。
入社1年目で「けんせつ小町」の鈴木ひかりさんは「建設現場は『汚い・きつい』といった悪いイメージを持たれがちだが、本当は『かっこいい』仕事だということを知ってほしい」と語っていた。
公明党の後押しにより、建設業で女性が働きやすい環境にするため、建設現場ではトイレ・更衣室の設置や、労働環境の整備などハード・ソフトの両面から対策が進んでいる。