e熊本城 復興願う県民の希望
- 2016.07.28
- 情勢/解説
公明新聞:2016年7月28日(木)付
「一本石垣」の補強工事完了へ
熊本地震により石垣が大きく崩れ落ち、一本の石組みだけで支えられていた熊本城の「飯田丸五階櫓」の倒壊を防ぐ応急工事が、近く完了する。
やぐらの重さは約35トン。その半分弱の重量を、この残された石組みで支えていた。その姿が、東日本大震災で津波に耐えた「奇跡の一本松」を連想させることから、市民の間で「奇跡の一本石垣」とも呼ばれる。
熊本市は6月から、アーム型の巨大な鉄骨(高さ約14メートル、長さ約33メートル)の組み立て作業を開始。今月21日からは鉄骨でやぐら全体を囲み、空洞になった床下部分をアームの先端で支える工程に取りかかっていた。
熊本城総合事務所の河田日出男所長は、「熊本城は復興を願う県民にとって心の象徴であり、希望です。一日も早く元の姿に戻るよう頑張りたい」と語った。
熊本地震から100日余。「負けんばい!」と前を向く被災地の"復興の息吹"を随時、紹介していく。