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- 2016.07.29
- エンターテイメント/情報
公明新聞:2016年7月29日(金)付
注目集める「ウーマンワークカフェ」
国、県、市の窓口を1カ所に
就職や創業、キャリアアップなど幅広く
北九州市
国と福岡県、北九州市が連携し、女性の就職や創業、キャリアアップなどを支援する「ウーマンワークカフェ北九州」(同市小倉北区)が今年5月にオープンし、注目を集めている。市によると、女性の就業支援に関して、国と県、市が一体となりワンストップ(1カ所)で対応する施設は全国で初めて。先の参院選で初当選を果たした公明党の高瀬弘美女性局次長と党県・市議団のメンバーは14日、現地を訪れ、関係者と意見交換した。
高瀬さんら 現地を訪れ意見交換
カフェは、同区内にある複合施設・AIMビル2階のフロア(約500平方メートル)に設置されており、この中に国の「マザーズハローワーク北九州」や、県の「子育て女性就職支援センター」、市の就労・子育て支援に関する相談窓口などが併設されている。利用者は総合受付で登録手続きを行うと、カフェ内で情報を共有できるカードをもらうことができ、希望に応じて各窓口で相談や支援を受けられる。
国のハローワークでは、全国ネットワークによる豊富な求人情報の提供や、就職活動に役立つ各種セミナーの開催などを実施。県の支援センターでは、子育てで離職した後の再就職についての相談や、面接への同行、就職後のフォローなど、きめ細かな支援を行う。市の窓口では、保育所の紹介や、子育てと創業、キャリアアップに関する相談などに対応する。相談やサービスについては、いずれの機関も無料で、開館時間は午前10時から午後6時まで(休館日は祝日、年末年始)。
カフェには、午前11時から午後3時まで保育士が常駐するキッズコーナーや授乳室が設置されているほか、若者向けの就業支援を実施する「若者ワークプラザ北九州」や、市内へのU・Iターン就職を希望する人に情報提供などを行う「北九州市U・Iターン応援オフィス」も隣接している。
市によると、開所以降、カフェ内の各施設の相談人数の累計は1004人(6月末現在)で、このうち就職に結び付いたのは121人(同)。カフェ内は明るく、ゆったりとした空間が広がっており、個別相談ブースもあるため、落ち着いて利用できる。「子どもを預けられるキッズコーナーがあるので安心」「1カ所にまとまっているので、さまざまな相談がしやすい」など喜びの声が利用者から寄せられているという。
今後の展望について、県新雇用開発課の山口美矢課長は、多くの女性に活用してもらえるよう、「カフェの周知・広報に努めるとともに、効率的な運営方法を検討するなど、連携体制の強化を進めていきたい」と語っていた。
視察を終えた後、高瀬さんは、「国と県、市が緊密に連携して女性の活躍を推進する素晴らしい取り組み。女性が輝く社会づくりに向け、求職者と企業側とのミスマッチなどの課題解消に力を尽くしていきたい」と決意を新たにしていた。
党県・市議団もこれまで、女性が活躍できる環境整備の一環として、定例会質疑や予算要望などを通じて、女性の就業支援策の充実を精力的に推進してきた。