e「消費税10%」延期に対応

  • 2016.08.01
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年7月30日(土)付



軽減税率、住宅減税など
党税調、政府原案を了承



公明党税制調査会(会長=斉藤鉄夫幹事長代行)は29日午前、衆院第2議員会館で会合を開き、政府が提示した「消費税率引き上げ時期の変更に伴う税制上の措置」の原案を了承した。

原案は、昨年末に与党税制改正大綱で決定し、先の通常国会で法整備していた軽減税率制度の実施時期など、消費税率10%への引き上げを2017年4月から19年10月へ2年半延期することに対応して変更する内容が柱。自民党も同日の税制調査会で了承した。8月2日に、与党の税制協議会を経て政策責任者会議で正式決定する。

原案では、食品など生活必需品の税率を8%に据え置く軽減税率の開始時期を消費税増税と同じ19年10月に延期。事業者が品物ごとに消費税率を記載するインボイス(適格請求書)制度の導入も2年半遅らせ、23年10月から導入する。

インボイス導入までの暫定措置として、おおまかな計算で税額を算出できる「みなし課税」方式を中小企業に認める期間も23年9月末まで2年半延長。みなし課税を大企業に1年限りで認める特例は取りやめる。

また、スーパーなどの店頭で消費税抜きの価格表示を認めている特例は21年3月末まで、住宅ローン減税の適用期限は21年12月末まで、それぞれ2年半延長される。

消費税率10%への引き上げに伴って実施予定の自動車取得税廃止と自動車税・軽自動車税「環境性能割」導入も、2年半延期し19年10月からとなる。

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