e南阿蘇鉄道 未来へ、発車オーライ!
- 2016.08.01
- エンターテイメント/情報
公明新聞:2016年8月1日(月)付
高森―中松間で運行再開
全線開通めざし、出発進行!――。熊本地震で被災し、全線運休中だった熊本県の第三セクター「南阿蘇鉄道」(本社・同県高森町)が31日、3カ月半ぶりに一部区間で運行を再開した。同町にある高森駅で復活を祝うイベントが開かれ、多くの地元住民や観光客でにぎわいを見せた。
阿蘇カルデラの雄大な自然の中を走る同鉄道。再開したのは、全区間17.7キロのうち高森―中松(南阿蘇村)間の約7キロで、8月中は観光名物のトロッコ列車と普通列車を合わせ、1日4往復する。
「出発進行!」。この日午前11時に、一日駅長を務める地元小学生らが声を上げると、満席のトロッコ列車は汽笛を鳴らしながら走り出した。同鉄道の草村大成社長(高森町長)は「南阿蘇鉄道の復活が復興への足掛かりになってくれれば」と期待を込めた。
残る中松―立野(南阿蘇村)間は、石井啓一国土交通相(公明党)が現地を視察するなど、国が復旧に向け調査を進めている。