e両院議員総会での党幹部あいさつ(要旨)

  • 2016.08.02
  • 情勢/解説

公明新聞:2016年8月2日(火)付



成長と分配の好循環 推進


山口代表


第191臨時国会が召集された。参院選を受けて初の国会となる。公明党は、衆参合わせて60人の議員となった。参院で14人が当選し、新たな議員が6人加わった。改めてご支援いただいた皆さまに感謝を申し上げ、ご恩返しと国民の負託に応えるという誓いを新たにしたい。

7月29日に与党党首会談を開き、安倍晋三首相(自民党総裁)から8月3日に内閣改造を行いたいとの申し入れがあった。われわれとしても検討の上、対応したい。

秋の本格的な臨時国会に向け、まずは政府・与党で議論を重ねてきた経済対策を決定する。その上で改造された新内閣で準備にかかる。秋の臨時国会は補正予算案やその関連法案、TPP(環太平洋連携協定)をはじめ持ち越しの重要法案などが出てくるだろう。それらに備えて足場を固め、力を蓄えなければならない。

参院選で国民に訴えたことを反芻(繰り返し考えること)してほしい。アベノミクスを進め、連立政権3年間の成果をまだ届いていないところに及ぼしていく。それは地方、中小企業であり、個々の家計や個人だ。また、働いて賃金を得る人たちばかりではない。さまざまな生活者にも、その成果を分配していく必要がある。

これからは、「成長と分配の好循環」を一層進め、アベノミクスをさらに加速し、分配の結果をしっかり出すことが重要だ。中期的な展望の下、連立政権の重要な施策、国民生活に根差した布石を経済、社会保障など、あらゆる面で打たなければならない。新しい陣容で、国民の期待に応える働きを大いにしていきたい。

この夏、各地で議員研修会などが行われる。地方議員とも呼吸を合わせ、党としてのネットワークが国政、地方の政治を通じて、いかんなく発揮されるよう陣容を整えていきたい。



公明の役割、責任大きい


井上幹事長


公明党が一昨年、結党50年を迎えた際、次の時代に向けて、党の揺るぎない基盤をつくらないといけないと確認した。その後、衆院選、統一地方選に勝利し、そして今回の参院選で(現在の定数では)過去最高の議席を獲得し、次の時代に向けた大きな基盤をつくることができたと思う。その意味では、これからが公明党にとって正念場だ。

選挙戦では政治の安定を訴え、その中における公明党の役割を強調してきた。そのことに対する公明党への期待は大きい。政権の一翼を担う党として、これからの闘いが注目されている。具体的には、「希望が、ゆきわたる国」と主張してきたが、地域の中で一生懸命働いている人にしっかりと寄り添いながら、その希望をどう具体的に政策に反映していくかが問われている。

自公連立政権は経験を積み重ね、成熟しつつある。それだけに公明党の役割は大きいし、責任も大きい。そのことを自覚しなければならない。9月に党全国大会が開催されるが、次の2年間は公明党の真価が問われる2年間になる。

9月には本格的な臨時国会が開催される。経済対策を中心とした補正予算、消費税(10%への引き上げ)延期のための税法の改正、あるいは年金法などの改正がある。公明党が主張してきた年金の受給資格期間を25年から10年に短縮する無年金者対策の関連法案も成立させなければならない。9月からの臨時国会が緒戦であり、最も重要な臨時国会になるので、しっかりと準備をして臨みたい。

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