e核なき世界へ行動誓う 71回目 長崎原爆の日

  • 2016.08.10
  • 情勢/国際
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公明新聞:2016年8月10日(水)付



被爆の実相、内外に発信
長崎の議員総会で山口代表 各国首脳の訪問要請



公明党の山口那津男代表は9日、党長崎県本部(麻生隆代表=県議)の議員総会に出席し、71回目の長崎原爆の日を迎えたことを踏まえ「核兵器のない世界の実現をめざし、最後の被爆地である長崎から、心新たに出発しよう」と述べ、党を挙げた核兵器廃絶への決意を訴えた。

席上、山口代表は今回の長崎原爆の日について、「今年5月にオバマ米大統領が、現職の大統領として初めて被爆地の広島を訪れた後に迎え、格別の意義がある」と強調。オバマ氏による広島での演説内容を改めて紹介しながら、「核兵器のない世界といっても、今の国際情勢下での実現は容易ではない。しかし、日本人には被爆の実相を伝える使命があり、その主役は被爆地の皆さんである」と訴えた。

さらに、被爆校舎である長崎市立城山小学校に関して、国の文化財登録や、国際会議参加者の訪問などを公明党が実現したことに触れ、「今後も貴重な被爆遺構を活用し、核保有国をはじめ世界の指導者を長崎の地に呼び、粘り強く平和の尊さを訴え続けよう」と呼び掛けた。

これに先立ち、党同県本部の「核兵器廃絶長崎アプローチ構想推進委員会」の久八寸志委員長(長崎市議)が、粘り強く取り組んでいる平和行動について紹介。また、山本信幸・長崎市議と川内敏明・佐世保市議が党勢拡大に結び付いた活動を報告するなど、さらなる日常活動の強化を誓い合った。



長崎は9日、71回目の原爆の日を迎え、爆心地に近い長崎市松山町の平和公園で、市主催の平和祈念式典が営まれた。田上富久市長は平和宣言で、5月のオバマ米大統領の広島訪問に触れ、核兵器保有国の首脳に被爆地訪問を要請。核廃絶に向け「今こそ持てる限りの英知を結集してほしい」と呼び掛けた。

式典には、被爆者や遺族、安倍晋三首相らが参列し、犠牲者の冥福を祈った。公明党から山口那津男代表をはじめ、江田康幸、遠山清彦、吉田宣弘の各衆院議員、秋野公造、河野義博、高瀬弘美の各参院議員、麻生隆、川崎祥司、宮本法広の各長崎県議、向山宗子、久八寸志、永尾春文、林広文、福澤照充の各長崎市議、明石功、大塚克史の両佐世保市議が参列した。米ロ、中国、インドなど核兵器を保有する8カ国全てを含めた53カ国の代表も参加した。

犠牲者に水と花輪をささげ、原爆投下時刻の午前11時2分、鐘の音に合わせ1分間黙とう。遺族らが7月末までの1年間で新たに死亡が確認された3487人の名前を記した原爆死没者名簿4冊を奉納した。死没者数は17万2230人となった。

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