eコラム「北斗七星」

  • 2016.08.12
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年8月11日(木)付



きょう8月11日は、新たな国民の祝日「山の日」だが、大衆とともに歩み、大衆の生き方に学びながら不滅の大衆文学を創造した吉川英治(1892~1962年)の生誕日でもある。70年の生涯に思いをはせると、「大衆即大智識」との至言が胸を打つ◆『新・平家物語』の完結記念読者大会で吉川は、「大衆の一人一人は、その職業の上でも、実生活の苦労や辛酸の上でも、人間的ないろんな体験でも、一作家の私よりは勝ったものを必ず持っている。私は恐れを抱かずにいられない。大衆は大智識なりと思う」と◆この吉川の大衆観とも響き合う思想を掲げて政界に登場したのが公明政治連盟(公政連、公明党の前身)だった。吉川氏の葬儀の翌日、62年9月13日に開かれた第1回公政連全国大会では、立党精神の淵源となった「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」との宣言が行われた◆「大衆とともに」は、ポピュリズム(大衆迎合主義)とは本質的に異なる。大衆迎合の根っこには、「大衆は低俗」との大衆観がある。これに対し、大智識の大衆に直結し寄り添う、それが、公明党の「大衆とともに」だ◆9月13日で立党精神の宣言から54年。あらためて「大衆とともに」を深く胸に刻み、「公明党ここにあり!」の闘いを展開していきたい。(鈴)

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