eコラム「北斗七星」

  • 2016.08.23
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年8月23日(火)付



岐阜県西南部の養老町に親孝行の伝説がある。鎌倉時代の説話集によると、昔、老父を大切にして養う息子が山奥で岩の間から湧き出る水が酒であることを発見。この酒をくんで父親に飲ませると、父親が若々しくなった。この話を聞いた元正天皇が717年、その地に行幸。息子の孝行をたたえ、不思議な水が出た所を「養老の滝」と命名し、元号を養老と改めた◆来年は、この改元から1300年。これを機に養老町は、歴史・文化の再認識、新たな魅力の創出などを目的に「養老改元1300年祭」を開催する◆同町に住む壮年は同祭の盛り上げに一役買う一人。今年2月、「TM NETWORK」のメンバーで、現在ソロで音楽活動を行っている木根尚登さんが同祭のオフィシャルサポーターに就任したが、木根さんと町の橋渡しをしたのがこの壮年だった◆彼と親交を深めてきた木根さんは昨年、彼の人生を歌った「清らかな水の町で」を作詞・作曲。曲作りで同町に足を運び、緑豊かな町の魅力を実感した木根さんは1300年祭を「音楽を通して盛り上げたい」と語っている◆壮年は先ごろ、公明党の支部会に招かれ、郷土の発展に貢献したいとの思いを熱く語った。こうした地域のために尽くす人たちの奮闘で活性化は進む。活躍を伝え、応援していきたい。(典)

月別アーカイブ

iこのページの先頭へ