e公明が緊急調査
- 2016.09.01
- 情勢/社会
公明新聞:2016年9月1日(木)付
被災住民、全力で励ます
公明党の稲津久衆院議員は31日、台風10号による大雨の影響で大きな被害が出ている北海道南富良野町を訪れ、池部彰町長らから状況を聞くとともに、避難住民を見舞った。これには吉井透道議と大栗民江・富良野市議が同行した。
同町では、町内を流れる空知川の堤防が決壊。住民385人が避難を強いられたほか、103世帯が停電。さらに各地で道路が寸断され、町全体が孤立状態となった。池部町長は、「こんな災害は経験がない。インフラの復旧はもとより、農業被害に対する全面的な支援を」と要望した。
この後、一行は避難所となっている町立南富良野小学校を訪問。避難している男性は、「収穫前の畑が、ほぼすべて冠水した。今年の収穫は見込めない」と肩を落とした。稲津氏は、「河川や道路、鉄道の復旧と農業被害に対する支援に全力で取り組む」と語った。
最大値で1時間に80ミリの猛烈な豪雨に襲われた岩手県久慈市では、市内中心部を流れる久慈川の堤防が決壊、長内川も氾濫し、広範囲にわたって浸水被害に見舞われた。公明党の山口健一市議は31日、被害状況を聞いて歩いた。
久慈駅周辺では、住宅や店舗への冠水や浸水被害が相次いで発生し、辺り一面が"泥の海"に。靴の修理店を営む藤森陸男さんは、「店の周辺は濁流に飲み込まれ、深さは2メートルあった」と説明。「店の中は泥だらけ。売りものになるのは一つもない。5年前の津波を思い出した」と声を震わせていた。
山口市議は、「浸水した家具類の処分に困っているとの声を聞いた。臨時収集所の確保など、住民の声を聞きながら随時、対応策を進めたい」と語った。
青森県八戸市では、最大瞬間風速35メートルを記録し、倒木や住宅の屋根のトタンが剥がれるなどの被害が相次いだ。党同県本部の畠山敬一幹事長(県議)と前沢時広、夏坂修の両市議が同市内で被災者を励ますとともに精力的に被害状況を調査した。
一行は、市内でも被害の大きかった類家地区へ赴き、住民の声を聞いて回った。強風でなぎ倒された大木で自宅が損壊した松橋秀記さん(52)は、「経験したことのない強い風に驚いた。復旧のめどが立たず心配だ」と語った。
畠山幹事長らは「一日も早い復旧と被災者への支援ができるよう、市や県に働き掛けていく」と応じた。