e地雷除去の実情探る
- 2016.09.05
- 情勢/国際
公明新聞:2016年9月4日(日)付
コロンビア軍の訓練を視察
党訪問団
【ボゴタ2日=竹内秀伸】公明党の中南米訪問団(団長=山口那津男代表)は2日午後(日本時間3日未明)、世界有数の地雷被害者を出しているコロンビアの地雷除去活動の実情を探るため、「地雷除去国際センター」などが設置されているコロンビア軍トレマイダ基地を訪れ、訓練の様子を視察した。
山口代表らは、軍担当者の案内で、(1)金属探知機などを使いながら人の手で除去する(2)金属探知機に反応しない樹脂製地雷などを探し出すために火薬のにおいを判別できる犬を活用する(3)地雷除去機を活用する―訓練の様子をそれぞれ見て回った。
このうち、地雷除去機の訓練では、日本が供与した日本製の機材が使用される様子を確認。軍担当者は、日本製機材について、平地の多い地域で活躍し、対戦車地雷などの除去にも力を発揮している一方、大型のため道路が未整備の山岳地帯には持ち込みにくいなどの課題を挙げた。
その後、山口代表らは、地雷除去国際センターで、政府と軍の担当者からコロンビアの地雷の現状について説明を聞き、懇談した。担当者は、1990年から現在までの地雷被害者が1万1000人を超え、このうち約4割が民間人であることなどを説明し、今後の除去加速へ人員を増強していくとした。その上で「日本から専門家を派遣し、ノウハウを提供してほしい」と要請。山口代表は「地雷除去の経験を蓄えた人たちを派遣できるよう努力したい」と応じた。
さらに山口代表らは、センター内の展示施設で、ペットボトルで作られた手作りの地雷なども視察した。