eiPS発表10年 大前進

  • 2016.09.08
  • 情勢/テクノロジー

公明新聞:2016年9月8日(木)付



公明の尽力に謝意
山中所長が古屋副大臣を表敬



古屋範子厚生労働副大臣(公明党)は7日、厚労省で、京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥所長と高須直子副所長、NPO法人「さい帯血国際患者支援の会」の有田美智世理事長の表敬を受け、懇談した。

山中所長は、公明党が尽力した、さい帯血由来のiPS細胞(人工多能性幹細胞)作製を進める法整備などに謝意を述べ、「iPS細胞ができて今年で10年。予想以上の速さで研究が進んでいる」と強調。また、さい帯血由来のiPS細胞を備蓄して研究機関に提供する「ストック事業」がスタートしたと報告した。

さらに、「2010年に同研究所ができた。当初は10年間で(研究を)見極めるつもりだったが、既に多くの成果が出ている。現在は2030年をめざして、計画を変更して研究分野を広げていこうとしている」と述べ、研究者の雇用制度の改善などを要望した。

古屋副大臣は、iPS細胞が再生医療や難病の治療などで期待が大きいことから、「研究者が安心して研究に専念できる環境の整備を進めていく」と述べた。

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