eアフリカ開発会議に参加して

  • 2016.09.09
  • 情勢/国際

公明新聞:2016年9月9日(金)付



質の高い経済支援 不可欠
手記
岡本 三成 衆院議員



8月27、28日の両日、アフリカのケニアで第6回アフリカ開発会議(TICAD)が開かれ、公明党を代表して参加しました。

TICADは1993年以降、「日本が、どのようにアフリカの発展に寄与していくか」を議題に、日本政府が主導し、国連・アフリカ連合委員会(AUC)・世界銀行と共同で開催。過去5回は日本で開かれましたが、今回は初のアフリカ開催となりました。

会議にはアフリカ53カ国の首脳と共に、安倍晋三首相をはじめ経団連会長や約70社の日本企業トップも参加。「ナイロビ宣言」を採択し、安倍首相は今後3年間で官民で総額3兆円規模の投資を表明しました。

私自身は「経済と女性」がテーマの会議で基調講演し、「女性が活躍できる社会の構築がアフリカの未来を創る」と訴え、その後は司会進行を務めました。米国で働いていた時に、スピーチは「Make it short and funny!(短く、そしておもしろく)」と、たたき込まれた経験を生かして、今回も所々にジョークを盛り込み、笑顔に満ちた前向きな議論をリードできました。


公明の哲学と役割に高い評価

さらに、会議のコーヒー・ブレークを活用し、アフリカ初の女性大統領でノーベル平和賞受賞者でもあるリベリアのサーリーフ大統領や、国連開発計画(UNDP)のクラーク総裁など多くの要人と会談。皆が口をそろえて「人間の安全保障」を推進してきた公明党の哲学と役割を大きく評価してくださいました。

今回の訪問では、日本の経済協力の現場も視察。国際協力機構(JICA)が主導してきた活動が、アフリカの方々の生活向上に大きく貢献しているのを目の当たりにし、質の高い日本の経済支援が必要不可欠だと再認識しました。

うれしいことに、母校の後輩たちがアフリカ全土で活躍する姿に触れる機会もありました。大学教授や国連職員、日本食レストラン店長、留学生など多種多彩。皆、異口同音に「21世紀はアフリカの世紀です!」と意気込みを語っていました。

他にもアフリカの地で活躍する青年海外協力隊員や、日本人の国連職員とも懇談する機会を持ち、多くの日本の青年が世界各地で活躍し、平和の懸け橋になっている姿に感動しました。

彼らと共に21世紀をアフリカの世紀とするため、公明党の一員として今後もアフリカ支援に全力で取り組んでまいります。

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