e公明の「平和外交」広げる

  • 2016.09.09
  • 情勢/国際
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公明新聞:2016年9月9日(金)付



成果を上げた党訪問団
団長 山口那津男代表に聞く



8月30日に日本を出発し、パナマ、コロンビア、キューバの各国を訪れた公明党中南米訪問団は8日午後、帰国しました。これに先立ち、キューバの首都ハバナで6日夕(日本時間7日朝)、一切の日程を終えた団長の山口那津男代表に、今回の中南米訪問の成果を聞きました。


中南米の発展へ協力


キューバ、コロンビア、パナマ 日本との関係を強化


次世代の指導者と親交結ぶ


――初の党中南米訪問団の成果について。


山口 三つあります。一つは、公明党の「平和外交」のウイングを大きく広げられたことです。地理的には遠いものの、日系人社会の存在や資源確保、物流などで日本との結び付きが非常に強い中南米で、各国の政府首脳と対話できたことは大きな成果です。

――二つ目は。


山口 中南米でも、特に大きな節目を迎えたキューバ、コロンビア、パナマの3カ国を訪問することで、地域の平和と安定、日本との関係強化に向けた重要な布石を打てたことです。

キューバは昨年、米国との国交を回復し、経済発展への新しい歩みを始めました。そうした中、日本が積極的に援助を行い、国民生活の向上に貢献できるよう、首脳と協議できました。具体的には、すでに調整・検討中の医療機器や農業機械の供与に加え、公明党としてごみの収集車の供与を提案し、先方も賛意を示しました。

――コロンビアでは。


山口 半世紀以上続いた内戦を終結させる和平合意を受け、今後は、平和の定着と経済発展へ、膨大な数に上る地雷の除去などが大きな課題となります。公明党は長年、日本政府の地雷除去支援をリードしており、サントス大統領との会談では、日本製地雷除去機の供与数を増やすことなど、除去の進展への連携を確認できました。地雷除去の現状を探り今後の支援充実につなげるため、国軍基地での訓練も視察しました。

――パナマでは。


山口 パナマは、拡張パナマ運河が6月から開業し、交通の要衝としての機能が高まり、日本との政府間関係も緊密になっています。そうした中で、バレーラ大統領と再会し旧交を温めるとともに、議会議長らと懇談。先方からパナマ側でも友好議員連盟を結成するとして、議長をはじめとする具体的なメンバーが示されました。

――三つ目の成果について。


山口 各国の次世代を担うリーダーと直接会い、交流を深められたことです。特にキューバでは、次代を担う政治指導者とされるディアスカネル国家評議会第1副議長(56)やロドリゲス外相(58)と会談し、日本とキューバの新時代に向けた協力関係の構築で一致しました。コロンビアやパナマでも、比較的若い世代の政治家らと親交を結ぶことができました。

党訪問団としても中堅の遠山清彦衆院議員、若手の平木大作参院議員が同行しており、党の平和外交を将来にわたって厚みのあるものにしていく基盤になったと確信しています。

――各国の要人と相次ぎ会談した感想は。


山口 いずれの国でも、与党・公明党の役割に対する期待の大きさを実感しました。また、キューバでは、どの要人とお会いしても、党創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長が20年前にキューバを訪問し、当時のフィデル・カストロ国家評議会議長と会談したことに関する言及が先方からありました。

今後は、国会質疑や予算編成過程などを通じ、各国で協議してきた援助などを具体化し、実現できるよう全力を挙げます。

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