eコラム「北斗七星」
- 2016.09.20
- 情勢/社会
公明新聞:2016年9月17日(土)付
3大会連続オリンピックでメダルを獲得した、名スイマー松田丈志選手が引退を表明した。先に引退した北島康介選手とともに若手を牽引し、日本水泳界を興隆させてきた功績は大きい◆松田選手は宮崎県延岡市出身。幼少期の練習環境は決して恵まれたものではなかった。地元の屋根がビニールハウスのプールで懸命に努力を重ね、頭角を現すと「ビニールハウスのヒーロー」と称されるようになった◆同選手を支えたのが実業団で競泳選手として活躍した久世由美子コーチ。同コーチが設立したスイミングクラブで松田選手は4歳から今日まで、一貫して指導を受けてきた。引退会見の席上でも紹介されたが、同コーチが松田選手の練習内容を綴ったノートは250冊以上に及ぶという◆それを引退会見の前日に久世コーチから手渡され、「最後に何か一言書いて」と促された同選手は「このノートには僕の成長と歴史がすべて詰まっています」と記入。加えて"生涯の宝"とも◆公明党議員にも宝がある。住民相談を書き留めたノートだ。かつて取材した市議会議員に100冊近い「住民相談ノート」を見せてもらったことがある。きょうは新たな前進を期す党全国大会が開催される。立党の精神を胸に、日常活動をさらに推し進め、党勢拡大の日々を綴っていきたい。(爽)