e振り込め詐欺を防げ
- 2016.10.04
- 生活/生活情報
公明新聞:2016年10月4日(火)付
迷惑電話防止装置 高齢者世帯など無償貸与
愛知・小牧市
愛知県小牧市は6月から、急増する振り込め詐欺対策として、迷惑電話防止装置150台を、高齢者世帯などに無償貸与する事業を始めている。推進した公明党の稲垣衿子市議はこのほど、橋本哲也、加藤晶子の両市議と共に担当者から事業内容を聞いた。
この事業は、国の「地方消費者行政推進交付金」を活用することで、装置の購入費が全額補助される。今回、無償貸与される装置「トビラフォン」は愛知県警察が推奨しているもので、過去に詐欺などに使われた番号を2万件以上蓄積している。これらの登録された番号から電話があると着信音は鳴らずに、危険を知らせるランプが赤く点灯し「この電話はお受けすることができません」との警告メッセージを流し、自動的に切断する。それ以外の対策としても、装置には「許可」と「拒否」ボタンがあるため、通話中や通話後にボタンを押すと、番号を着信許可または着信拒否の設定ができる。
市は配布対象として、(1)市内在住(2)ナンバーディスプレーなどの電話番号表示サービスの契約者および契約予定者(3)利用後のアンケート協力―を条件としている。申し込みは9月26日時点で約90件に上り、順次利用されている。
稲垣市議は「この機会に装置を設置し、抑止効果を実感してもらいたい。振り込め詐欺の撃退につながれば」と期待を寄せた。
同市議は昨年6月定例会で、迷惑電話防止装置などの新しい防犯機器を導入するよう訴えていた。