eコラム「北斗七星」
- 2016.10.07
- 情勢/社会
公明新聞:2016年10月7日(金)付
年金とは、毎年定期的に支払われるお金のこと。改めて言うまでもないが、老齢基礎年金の場合は、65歳を超えると毎年、決まった額が受け取れ(偶数月に2カ月分を一括支給)、老後の暮らしを支える重要な役割を果たしている◆年金保険料の納付期間は40年(20~60歳)。年金を受け取るために必要な受給資格期間は、これまでは25年だった。24年間、地道に払い続けても期間が1年足りないために、無年金となってしまった◆受給資格期間をもっと短くできないのか―。切実な声に応えた公明党の強い訴えにより、いよいよ「10年間」保険料を納めれば、来年9月支給分(受け取りは同10月)から年金がもらえるようになる。この臨時国会にそのための法案(年金機能強化法改正案)が提出されている◆自営業者らが加入する国民年金は、加入期間40年で満額の月約6万5000円が受け取れるが、同法案が成立すれば、加入期間10年でもその4分の1に当たる月約1万6200円が新たに受給できるようになる◆初めて年金を受け取ることができる人は約64万人に及ぶ。年金を受け取れる人の裾野が広がる大きな改革であり、将来の無年金解消にもつながる制度インフラとして大きな効果を発揮する。先の参院選で党が掲げた無年金対策の実現を、力いっぱい語っていきたい。(辰)