eアンダーパスでの水没防げ
- 2016.10.13
- 情勢/社会
公明新聞:2016年10月13日(木)付
党愛知・清須市議団 県と市に対策を緊急要望
里見氏と事故現場を視察
台風16号の影響で冠水した愛知県清須市の道路で車が水没し、死亡事故が発生したことを重視した公明党市議団(岸本洋美団長)は3日、里見隆治参院議員と共に事故現場を視察し、市の関係者から説明を受けた。
今回事故が起きたのは、線路下や道路下をくぐり抜ける県道の「アンダーパス」と呼ばれる箇所で、深さ3メートルほど冠水していたという。一行は、車が冠水した現場や周辺を見て回るとともに、事故当日の被害状況や水害時の対応について聞いた。
視察後、里見氏は「二度と同じことを繰り返さないために、国と県、市が連携し、いざという時に対応できる万全の体制を築きたい」と語った。
同市では、台風16号が襲った9月20日午後4時30分からの1時間当たり最大降雨量が70.5ミリを記録。こうした集中豪雨によって市内4カ所のアンダーパスで車両が5台水没し、7カ所のアンダーパスが通行止めとなった。また、8月2日の大雨でも市内8カ所のアンダーパスが冠水し、車両8台が水没した。
このため党市議団は9月30日、アンダーパスの安全対策強化などに関する緊急要望書を加藤静治市長に提出。具体的には、(1)冠水時に通行禁止を告知する状態表示板、回転灯などの総点検・新設(2)ドライバーへの意識啓発のための路面標示(3)緊急時に、より迅速な人員配備体制の構築―などを求めた。
さらに今回の視察を踏まえて今月4日、市議団は公明党の市川英男県議と共に、水没事故が起きたアンダーパスを管理する愛知県尾張建設事務所の向井克之所長に対して要望書を提出。再発防止に向け、ハード面での安全対策に加え、現場への迅速な人員配備などの対策を要望した。
これに対し向井所長は、県が現在、県内27カ所あるアンダーパスに設置されている提示板や水位センサーなどの一斉点検に着手していると説明。また、大雨警報が出た場合、直ちに現場に向かえる体制の強化を実施していく考えを示した。