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  • 2016.10.17
  • 生活/生活情報
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公明新聞:2016年10月16日(日)付



党熊本県復興会議を開催
被災者に寄り添い支援
発災半年 公明のチーム力を発揮
山口代表



力を合わせ「人間の復興」へ前進―。熊本地震から半年を迎え、公明党の山口那津男代表は15日、党熊本県本部(城下広作代表=県議)が熊本市内で開いた「熊本県復興会議」に出席し「被災地の"生の声"を聞き、対応していく。それが公明党のネットワークの力だ。熊本地震からの復興を成し遂げるその日まで、全力で被災地、被災者に寄り添い支援していく」と訴えた。同会議には、江田康幸党九州方面本部長代行(衆院議員)ら同方面本部所属の国会議員全7人、同県本部所属の地方議員、党員らが参加。来賓として蒲島郁夫県知事があいさつした。

山口代表は「公明党の役割は最も苦しい、弱い立場の人に寄り添い、『人間の復興』を成し遂げることだ」と強調した。その上で、発災直後から党国会議員も被災地入りし、現地の実情に応じて対策を進めてきたことに言及。発災1カ月後には、復旧事業などに柔軟に対応するための今年度第1次補正予算を成立させ、中小企業の再建を後押しする「グループ補助金」の創設を推進したことを紹介した。

さらに、今月11日に成立した今年度第2次補正予算では、現場の要望を受け、自治体が長期にきめ細かく活用できる「復興基金」の創設支援などを盛り込ませたとして「これからも被災地、被災者に寄り添ったネットワークの力を生かしていく」と訴えた。

城下県代表は、復興は進んでいるが「まだ厳しい状況には変わりない」とした上で、被災者が安心して生活できるインフラを整備し、暮らしの支援体制を築いていくと力説。「熊本がさらに輝き、見事に復興を成し遂げて、支援を頂いた全国の皆さまに恩返しをしたい」と述べ、今後も復興会議を開き、復興の状況を確認していく方針を示した。

会議では被災自治体の現状報告も行われた。吉村建文・益城町議は、被災家屋の解体作業が進んでいないと指摘。宅地の復旧や災害公営住宅整備などへの支援を訴えた。三森至加・熊本市議は、被災した市民病院の再建に対する支援の必要性などを主張した。森元秀一・阿蘇市議は、地震からの復興を進める中で8日に発生した阿蘇山の爆発的噴火に言及。降灰除去や農業被害対策、観光振興に向けた風評被害対策などを求めた。

蒲島知事は、県が策定した復旧・復興プランに触れ「公明党の尽力で十分な財源が確保された」と謝意を表明。公明党が発災直後から被災者の立場に立って復興を進めてきたとして「度重なる自然災害など試練や課題に直面したとき、最後に頼りになるのは間違いなく公明党だ」と述べた。


仮設生活の改善に全力
益城町で山口代表 課題抱える住民と懇談

「お体は大丈夫ですか?」「お困りなことはありませんか?」。公明党の山口那津男代表は15日、いまだ熊本地震の傷痕が痛々しく残る熊本県益城町を訪れ、県内最大規模のテクノ仮設団地で生活再建に向けて懸命に歩みを進める被災者らを励ました。

これには江田康幸、遠山清彦、濵地雅一、吉田宣弘の各衆院議員、秋野公造、河野義博、高瀬弘美の各参院議員、城下広作、前田憲秀、氷室雄一郎の各県議、吉村建文町議が同行した。

山口代表は、同団地内に先月オープンした仮設商店街「益城テクノ笑店街7」で、駄菓子や手作りの益城プリンなどを販売する岡本商店を訪問。笑店街で副会長も務める矢野好治さん(48)は、団地内に買い物ができる場所がなかったことに触れ、「今では子どもたちが放課後に駄菓子を買いに集まってくるようになった」と笑顔を見せた。

その後、山口代表は住民らと懇談。被災者のペット管理に携わる関係者からは、「町総合体育館の一次預かり所が今月で閉鎖になる。犬猫と過ごせる環境整備を」との要望が寄せられた。

続いて、同町内にある解体がれきの一次仮置き場を視察した。

山口代表は「コミュニティーの構築など仮設生活の改善とともに、今後の生活再建を見込んで、がれき撤去を広域的に進める必要がある。復興加速へ国も財政的な支援を行っていく」と述べた。


よみがえれ!熊本城

「再建が県民の希望。よみがえれ! 熊本城」―。熊本地震で甚大な被害を受けた県民のシンボル・熊本城は、復旧に向けて動き始めている。

「奇跡の一本石垣」と呼ばれる角石によって倒壊を免れた「飯田丸五階櫓」は7月、鉄骨でやぐら全体を囲む倒壊防止の応急工事が完了。さらに、天守閣の修復には、城内の道路を寸断している石垣の撤去が必要で、その作業が急ピッチで進む。

観光客も徐々に戻りつつある。発災から6カ月を迎えた14日、インドネシアから来日したという男性(48)は「(熊本城が地震で被害を受けた)ニュースを見て来た。早く元通りになるように願っている」と語った。

熊本地震の復旧・復興費用を盛り込んだ第2次補正予算には、公明党の後押しもあり、天守閣の修復事業費などが計上された。熊本城総合事務所の河田日出男所長は「ようやく復旧作業に向けた準備が整ってきた。一日も早くよみがえってほしいとの県民の願いに応えるために、全力を尽くしていく」と力を込める。

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