eコラム「北斗七星」

  • 2016.10.24
  • 情勢/社会

公明新聞:2016年10月22日(土)付



「年を重ね、私も複数の薬のお世話になり始めた身。薬の重複や飲み合わせによる副作用を避けるためにも『お薬手帳』を上手に活用していきたい」。本紙4面「シニアくらぶ」の連載「押さえておきたい薬のキホン」(18日付)に、こんなご意見を頂いた◆今週は「薬と健康の週間」(23日まで)。この機会に、お薬手帳について確認しておこう。お薬手帳は、病院などで処方された薬の名前や量をはじめ、心疾患やアレルギー経験といった既往歴や副作用歴などを記録できる◆医師や薬剤師はそれを見て、飲み合わせの悪い薬がないか、他の病院で処方された薬と重複していないかなどをチェックするので、病院や薬局に行くときには必ず持参したい。また、病院や薬局ごとに手帳を分けて使うと、医師や薬剤師が正確な判断をしにくくなるので、1冊にまとめて使いたい◆さて、お薬手帳を持参すると、薬局で支払う薬代が"お得"になることをご存じだろうか。お薬手帳を持参して原則6カ月以内に同じ薬局を利用すれば、2回目以降、薬剤師の指導料が120円下がる。自己負担3割なら40円程度安くなる計算だ。患者が使う薬の情報を一元管理する「かかりつけ薬局」の普及を目的に、今年4月から導入された◆お薬手帳をしっかり活用し、健康管理に役立てたい。(翼)

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