eTPP 消費者に利点
- 2016.10.26
- 生活/生活情報
公明新聞:2016年10月26日(水)付
岡本氏に渡邊参考人 買い物の選択肢増やす
衆院TPP特別委員会は25日、環太平洋連携協定(TPP)承認案などに関する参考人質疑を行い、公明党の岡本三成氏は、TPPをめぐる国会審議や報道について、業界の利害だけでなく消費者目線での議論を深めるべきだと主張。牛肉を良質な国産と安い外国産から選べるようになる点などを例に挙げ、「選択肢が増えるのが、多くの国民にとって最大の利点ではないか」と述べた。
慶応義塾大学教授の渡邊頼純参考人は「指摘の通りだ。選択肢を増やすことは非常に大きい」と応じた。
これに先立つ意見陳述で渡邊参考人は、地域の安定や経済の発展を促す自由貿易協定(FTA)の重要性を説明。TPPのほか、日本と欧州連合(EU)とのFTA、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)などを進める政府の姿勢を評価し、「日本が、ある種の主導権を発揮し、国益に沿う形でこれほど通商態勢を組めるというのは歴史の中で非常にユニーク(珍しい)だ」と述べ、積極的な取り組みを訴えた。