e若者の発想を福祉に

  • 2016.11.07
  • 生活/生活情報

公明新聞:2016年11月5日(土)付



認知症カフェを学生が運営
北海道 北広島市



北海道北広島市にある広葉交流センター「いこ~よ」で10月29日、大学生が運営を担う認知症カフェ「カフェいこーよ」がスタートし、ユニークな取り組みとして注目を集めている。認知症カフェの設置を推進してきた市議会公明党(木村真千子代表)のメンバーが視察に訪れ、参加者らと懇談した。

認知症の人とその家族が集う同カフェは、市と「包括連携協定」を結ぶ道都大学の社会福祉学部・上原正希准教授のゼミ生と社会福祉法人えぽっくが運営している。同ゼミ生はこれまで、授業の一環として福祉の現場でボランティア活動をしており、それがきっかけで今回、市が大学側に提案した。

初回となったこの日は、大学生たちがハロウィーンにちなんだ看板などで施設内を飾り付け、参加者に折り紙の手ほどきなどをして楽しんだ。

終了後には、参加者から「有意義な時間を過ごせた」といった感想が寄せられ、運営に当たった鈴木寛人さんは、「より一層喜んでもらえる企画を提供し続けたい」と語った。また、上原准教授は「学生らしい遊び心ある発想力が、福祉の現場でも役に立てば」と期待を寄せた。

認知症カフェの開設推進を2014年6月定例会の一般質問で訴えた藤田豊議員は、「認知症カフェは地域や家族にとって大切な交流の場。今後も安心して暮らせる環境づくりを進めていく」と語っていた。

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