eB型肝炎の感染防ぐ
- 2016.11.07
- 生活/子育ての補助金・助成金
公明新聞:2016年11月5日(土)付
ワクチン接種 3歳未満児まで無料化
東京・八王子市
東京都八王子市は10月から、B型肝炎ワクチンの予防接種を3歳未満児まで公費助成し、自己負担を無料にしている。市独自で3歳未満児まで助成するのは全国的にも珍しい。
同ワクチンは3回の接種が必要で、これまで1回当たり、医療機関によって異なるものの、約6000円の負担が必要だった。国が10月から同ワクチンを定期予防接種に追加したが、対象は2016年4月1日以降に生まれた1歳未満の乳児となっている。これを受けて市は、それ以前に生まれた1歳未満児も含む、3歳未満児まで助成対象を拡大した。市内の約100カ所の医療機関で接種が可能となっている。
B型肝炎ウイルスは、乳幼児期に感染すると持続感染状態(キャリア化)に陥りやすく、慢性肝炎や肝がんになる恐れがある。ワクチン接種により、体の中に免疫ができ、キャリア化を防ぐことができる。
推進してきた公明党の渡口禎市議はこのほど、新たに同ワクチンの助成対象になった子どもを育てる廣谷陽子さんと懇談した。廣谷さんは「子育てはお金がかかる。助成してもらって助かる」と喜んでいた。
渡口市議は、今年3月の市議会予算等審査特別委員会で「3歳までにB型肝炎に感染した場合、キャリア化しやすい」と指摘。同ワクチン接種の公費助成対象年齢を拡大するよう求めていた。