e障がい児の家族に休息

  • 2016.11.10
  • 生活/生活情報

公明新聞:2016年11月10日(木)付



浜田氏ら 医療型短期入所など視察
岐阜・多治見市



公明党の浜田昌良参院議員はこのほど、岐阜県多治見市の市民病院を訪ね、空床を利用して医療的ケアが必要な重症心身障がい児・者を一時的に預かる「医療型短期入所事業」を視察するとともに、同市にある特定非営利活動法人(NPO法人)在宅支援グループ「みんなの手」(渡邉麻奈美代表)を訪問し、意見交換を行った。これには、公明党の水野吉近、澄川寿之の両県議、多治見市や三重県桑名市の各議員が同行した。

同市民病院での医療型短期入所事業は、障がい児らを介護している家族に休息を与えることや、新たな看護師の確保、育成を目的とし、昨年3月から県のモデル事業としてスタート。「みんなの手」の看護師らと連携して週4日、短期入所のサービスを行っている。

浜田氏らは同事業が行われている「天使の居場所」を視察し、娘の優華さん(17)が利用している原美奈さん(41)と懇談。この中で美奈さんは、優華さんが気管切開の手術を受けたため医療的ケアを必要とするが、預けられる場所が少ないと訴え、短期入所事業について「病院なので安心でき、本当にありがたい」と話した。また岡本博之・病院長は、同事業が家族の助けになっていると説明し、「少しでも家族の休息につながれば」と語った。

一方、「みんなの手」での意見交換では、スタッフ(看護師)が、看護師不足の現状を伝えるとともに、福祉型と医療型のサービス料金について「同じ看護師と同じ患者でもサービスを行う場所が違うだけで単価も違う」と指摘した。これに対し浜田氏は今後、見直しに取り組む意向を示した。

視察を終えて浜田氏は「介護している家族に休息を与える短期入所のサービスを拡充できるよう、国・県・市のネットワークで制度改革などに取り組んでいきたい」と語った。

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