e日米で世界に範示せ
- 2016.11.14
- 情勢/国際
公明新聞:2016年11月12日(土)付
TPP発効へ米国の責任感に期待
山口代表が強調
公明党の山口那津男代表は11日午前、国会内で開かれた党参院議員総会であいさつし、米大統領選の結果を受け、今後の環太平洋連携協定(TPP)をめぐる米国の対応について、「TPPを主導してきたのは米国政府だ。国際社会の平和と安定、アジア太平洋地域の平和と繁栄を担うべき米国の賢明な努力と責任感が期待される」と強調した。
この中で山口代表は、参加12カ国の交渉努力で合意したTPPについて、「関係国にそれぞれメリット(利点)をもたらし、国際社会に多国間貿易の標準的な目標になるという大きな意義がある」と指摘。米議会選挙で、伝統的に自由貿易の推進を掲げている共和党が上下両院で多数を占めたことから、米議会での承認に期待感を示し、「参加12カ国の主要なプレーヤーとして、日米が(発効へ)連携、主導して世界に範を示すべきだ」と力説した。
一方、TPP承認案・関連法案についての参院審議が同日から始まることを踏まえ、民進党の国会対応に関して言及。日本のTPP参加は民主党政権下で検討され、自公政権が推進してきた経緯に触れ、「かつての民主党の大半が民進党であり政党としての統一性を失っていないはずだ。どう審議に臨むか、責任感を持って、充実した審議に寄与してもらいたい」と指摘した。