e結党記念日 中道政治を進め日本に希望を
- 2016.11.17
- 情勢/解説
公明新聞:2016年11月17日(木)付
公明党は、きょう結党52年を迎えた。半世紀以上にわたり、公明党を献身的に支え、育ててくださった党員、支持者、創価学会員の皆さま、広範な国民の皆さまの温かいご支援に対し、心から感謝と御礼を申し上げます。
世界は今、重大な岐路に立っている―。英国のEU離脱や米国大統領選で示された社会の亀裂は、そのことをまざまざと実感させる出来事だったのではないか。グローバル化への反発や排外主義の台頭などが指摘されているが、政治が国民の不満や願望に十分に応えていないことも大きな要因であろう。
社会の分断や国際的な孤立を招くような事態に至っていないとはいえ、わが国でも、格差や貧困など国民生活に深刻な影を落としつつある課題に対し、政治が真剣に向き合っているかが厳しく問われている。
分断や対立を回避し、より多くの国民が納得できる「最適解」をいかに導き出すか。今ほど政治の合意形成力が試されている時はない。この点は9月の党全国大会で改めて確認した通りである。
公明党が掲げる中道の理念は「生命・生活・生存を最大に尊重する人間主義」である。世論が割れる問題に対して、どこまでも「人間」に焦点を当てて答えを示す。現場の声に耳を傾け、さまざまな意見を幅広く受け止めた政策を打ち出す。こうした中道政治を進める公明党が課題解決の先頭に立っていきたい。
わが国の政治課題は山積している。とりわけ、少子化による人口減少と急速な高齢化によって人口構造が大きく変化する中、社会保障制度をはじめとする従来の社会システムの再検討が迫られている。社会全体で支え合う仕組みを強化し、将来不安を取り除く改革が必要だ。
公明党は保守中道の連立政権の一翼を担い、日本政治の安定と改革の推進力としての役割を果たしている。地域に根差した議員ネットワークを持つ公明党だからこそ、分断や対立を乗り越えて、政治を前に進めることができる。
結党記念日のきょう、全ての公明党議員が決意を新たに出発したい。多様な民意を的確にとらえ、希望がゆきわたる国の実現に向けて。