eコロンビアの地雷除去支援
- 2016.11.28
- 情勢/国際
公明新聞:2016年11月28日(月)付
政府、10億円資金協力
国づくりを後押し
日本政府は、コロンビアの国づくりを後押しするため、多数の地雷除去を目的とした10億円規模の無償資金協力を実施する。19日、安倍晋三首相がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で訪問したペルーの首都リマにおいて、コロンビアのサントス大統領と会談した際に伝えた。
サントス大統領は地雷除去に関する日本の支援は非常に有効だとして謝意を表した。
コロンビアは現在、半世紀に及ぶ政府と反政府組織の内戦終結に向け、和平交渉プロセスが続いている。24日には、10月の国民投票で否決された和平合意を一部修正した新たな和平案に双方が署名した。また、コロンビア和平に尽力してきた同大統領は、今年のノーベル平和賞の受賞が決まっている。
内戦終結後の平和の定着と経済発展に向けて、埋設された膨大な数の地雷除去は不可欠。これまで、日本はコロンビアに地雷除去機を供与するなどの支援を続けてきた。
公明党は長年、日本の地雷除去支援活動を積極的に推進してきた。
9月には山口代表らが現地調査
今年9月には党中南米訪問団がコロンビアを訪れ、山口那津男代表がサントス大統領と会談。両者は、日本製地雷除去機の供与数を増やすことなど、除去が一層進むよう連携していくことで一致。また、山口代表は国軍基地の訓練を視察し、コロンビアの地雷除去の現状を調査し、日本の支援拡充を政府に働き掛けていた。